積層型表示灯および発光装置
【課題】 複数のユニットから構成され、各ユニットを上下に重ねるだけで各ユニットを電気的に接続できかつ機械的に連結できる積層型表示灯および発光装置を提供する。
【解決手段】 第1、第2のLED20aに電源を印加するための第1、第2のリード金具20bを有する第1、第2の基板20cをそれぞれ収容しかつ第1、第2の発光部2Aをそれぞれ有する第1、第2のユニット2を上下に積層する。第1のリード金具20bの上端20b2は二股状端部を有している。各ユニット2の積層時には、第1のユニット2の上に第2のユニット2を重ねることで、第2のリード金具20bの下端20b1が第1のリード金具20bの上端20b2の二股状端部の間に挿入されて上端20b2および下端20b1が電気的に接続されかつ機械的に連結される。
【解決手段】 第1、第2のLED20aに電源を印加するための第1、第2のリード金具20bを有する第1、第2の基板20cをそれぞれ収容しかつ第1、第2の発光部2Aをそれぞれ有する第1、第2のユニット2を上下に積層する。第1のリード金具20bの上端20b2は二股状端部を有している。各ユニット2の積層時には、第1のユニット2の上に第2のユニット2を重ねることで、第2のリード金具20bの下端20b1が第1のリード金具20bの上端20b2の二股状端部の間に挿入されて上端20b2および下端20b1が電気的に接続されかつ機械的に連結される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型表示灯および発光装置に関し、詳細には、複数のユニットから構成され、各ユニットを上下に重ねるだけで各ユニットを電気的に接続できかつ機械的に連結できる積層型表示灯および発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユニットを上下に重ねてなる従来の積層型表示灯においては、例えば特開平7−282605号公報に示すように、ユニット内に内蔵された基板を上下に挿通する導電板を介して各ユニットを電気的に接続している(同公報の段落[0015]〜[0016]、ならびに図1および図5参照)。
【0003】
導電板は、上端が二股状に形成されていて、基板に固定される固定片と、基板を上方に挿通する挿通片とを有するとともに、下端には、基板の下方に湾曲しつつ延びる接続片を有している。
【0004】
この場合には、各ユニットを上下に重ねると、上側のユニットの湾曲状接続片が弾性変形して下側のユニットの挿通片に弾性的に当接することにより、各ユニットが電気的に接続される。
【特許文献1】特開平7−282605号公報(段落[0015]〜[0016]、ならびに図1および図5参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、各ユニットを上下に重ねた際に、上側のユニットの湾曲状接続片が下側のユニットの挿通片の先端に弾性的に当接しているだけなので、各ユニットを積層した後、係止爪等の係止手段やその他の機械的な固定手段を用いてすぐに各ユニットを機械的に連結しなければ、各ユニットが簡単に外れてしまう恐れがある。
【0006】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、各ユニットを上下に重ねるだけで各ユニットを電気的に接続できかつ機械的に連結できる積層型表示灯および発光装置を提供することにある。また、本発明は、このような積層型表示灯および発光装置において機能性を向上させようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明に係る積層型表示灯は、第1の光源を搭載しかつ第1の光源に電源を印加するための第1の導電部材を有する第1の基板が収容された第1のユニットと、第1のユニットの上に配置されるとともに、第2の光源を搭載しかつ第2の光源に電源を印加するための第2の導電部材を有する第2の基板が収容された第2のユニットとを備えている。第1のユニットの第1の導電部材が第1の基板の少なくとも上方に延設され、第2のユニットの第2の導電部材が第2の基板の少なくとも下方に延設されており、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有している。第1、第2のユニットの組立時には、第1のユニットの上に第2のユニットを重ねることで、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が前記端部を介して互いに接続されるようになっている。
【0008】
請求項1の発明によれば、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しているので、第1、第2のユニットの組立時には、各ユニットを上下に重ねただけで、前記端部を介して、各ユニットを電気的に接続できるばかりでなく、各ユニットを機械的に連結できるようになる。
【0009】
なお、上述した特許文献1に記載のものにおいては、導電板の上端の二股状部分は、反射鏡の一部を挟持するために用いられているのであって(同公報の段落[0015]参照)、各ユニットを連結するために用いられているのではない。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1において、第1のユニットの第1の導電部材が第1の基板を上下方向に挿通し、第2のユニットの第2の導電部材が第2の基板を上下方向に挿通している。
【0011】
この場合には、第1のユニットの下方のみならず、第2のユニットの上方にも、他のユニットを接続することができ、多段式の積層型表示灯を実現できる。
【0012】
請求項3の発明では、請求項1または2において、第1、第2のユニットが横断面楕円形状を有している。
【0013】
この場合には、各ユニットを周方向に位置決めするための突起や孔、溝等が不要になって、構造を簡略化できる。
【0014】
請求項4の発明では、請求項1または2において、第1のユニットが環状の第1の発光部を外周に有し、第2のユニットが環状の第2の発光部を外周に有しており、第1、第2のユニットの外周部分において第1、第2の発光部の間には、リング状部材が設けられている。
【0015】
この場合には、第1、第2の発光部間に配置したリング状部材に遮光性または透光性等の各種機能を持たせることで、表示灯としての機能性を向上できる。
【0016】
請求項5の発明では、請求項4において、リング状部材が遮光性を有する部材であり、第1、第2の光源から出射された光を第1、第2のユニットの発光部に向けて反射する反射部をさらに備えている。
【0017】
この場合には、リング状部材に遮光性を持たせると同時に反射部を設けたので、各光源から出射してリング状部材に入射した光を発光部に戻すことができ、これにより、各光源から出射した光を第1、第2の発光部に集光して第1、第2の発光部のみから放光させることができる。これにより、発光部の発光効率を向上でき、表示灯としての視認性を向上できる。
【0018】
請求項6の発明に係る発光装置は、第1の導電部材を有する第1の基板が収容された第1のユニットと、第1のユニットの上に配置されるとともに、光源を搭載しかつ光源に電源を印加するための第2の導電部材を有する第2の基板が収容された第2のユニットとを備えている。第1のユニットの第1の導電部材が第1の基板の少なくとも上方に延設され、第2のユニットの第2の導電部材が第2の基板の少なくとも下方に延設されるとともに、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有している。第1、第2のユニットの組立時には、第1のユニットの上に第2のユニットを重ねることで、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が前記端部を介して互いに接続されるようになっている。
【0019】
請求項6の発明によれば、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しているので、第1、第2のユニットの組立時には、各ユニットを上下に重ねただけで、前記端部を介して、各ユニットを電気的に接続できるばかりでなく、各ユニットを機械的に連結できるようになる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明に係る積層型表示灯および発光装置によれば、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しているので、第1、第2のユニットの組立時には、各ユニットを上下に重ねただけで、前記端部を介して、各ユニットを電気的に接続できるばかりでなく、各ユニットを機械的に連結できるようになる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図12は、本発明の一実施例による積層型表示灯を説明するための図であって、図1(a)は本発明の一実施例による積層型表示灯の正面図、同図(b)はその平面図、図2は積層型表示灯(図1)の側面図、図3は積層型表示灯の分解組立部分図、図4は積層型表示灯を構成するレンズユニット(ユニット)の内部構造を示す分解組立図、図5は図2のV-V 線に沿った積層型表示灯の縦断面部分図、図6ないし図12は積層型表示灯の外周に装着されるスペーサ(リング状部材)の種々の変形例を示す図である。なお、ここでは、光源として、LED(発光ダイオード)を例にとって説明するが、本発明は他の光源にも同様に適用可能である。また、図5の断面図においては、図示の便宜上、ハッチングを省略して示している。
【0022】
図1ないし図3に示すように、積層型表示灯1は、上下に積層された各々楕円筒形状の複数のレンズユニット2と、最下段のレンズユニット2を下方から支持するスタンド(スタンドユニット)3と、最上段のレンズユニット2の上部に装着された楕円筒形状のキャップ4とから主として構成されている。なお、図1および図2では、5個のレンズユニット2が積層されたものが示されているが、図3では、これらのレンズユニット2のうち、最上段と最下段の2つのレンズユニット2のみを示している。また、レンズユニット2の個数は、図1および図2に示されるものに限定されないことはいうまでもない。
【0023】
各レンズユニット2は、内部のLEDから出射された光が放光される発光部2Aをそれぞれ有している。各発光部2Aは、透光性を有する樹脂製部材から構成されており、それぞれ赤色、緑色または黄色等の色光を発光するように例えば着色されている。当該積層型表示灯1がロボットを含む生産ラインなどで用いられる場合、典型的な表示例としては、例えば、赤色が異常停止状態を示し、緑色が正常運転状態を示し、黄色がワーク切れの状態を示すように用いられる。
【0024】
各レンズユニット2の下部外周には、楕円筒形状のスペーサ(リング状部材)5が装着されている。また、各レンズユニット2の上部外周には周溝が形成されており、当該周溝にはパッキン6が装着されている。パッキン6は、レンズユニット内部に外部から水分が浸入するのを防止している。
【0025】
スタンド3は、楕円筒形状のリードホルダ部30と、その下部に一体に形成された円板状のスタンドベース部31とを有している。スタンドベース部31には、円周上に複数(ここでは4個)の貫通孔が等間隔に形成されており、これらの貫通孔にはそれぞれ取付ボルト35が挿入されている。スタンドベース部31の下面からは、各LEDに電源電圧(電源電流)を印加するための給電用の複数のリード線36が延びている。各リード線36の上部はリードホルダ部30の内部の基板38に保持されている(図5参照)。
【0026】
概略楕円板状の基板38には、図5に示すように、複数のリード金具(導電部材)37が取り付けられている。これらのリード金具37はリード線36に電気的に接続されており、リード線36からの電源電圧をレンズユニット2へ供給するためのものである。リード金具37は基板38の少なくとも上方に延設されていればよいが、図5の例では、リード金具37が基板38を上下に挿通している場合を示しており、基板38下方の下端37b1はリード線36に電気的に接続されている。
【0027】
リード金具37の上端37b2は二股状に形成されている。スタンド3上にレンズユニット2を重ねたとき、上側のレンズユニット2のリード金具20bの下端20b1が、下側のスタンド3のリード金具37の上端37b2の二股状部分に挿入されて、当該二股状部分で弾性的に挟持されるようになっている。
【0028】
上述したように、積層型表示灯1のキャップ4、レンズユニット2、スペーサ5およびリードホルダ部30がいずれも楕円筒形状に形成されていることにより、スタンドベース部31を除く積層型表示灯全体が軸方向に延びる楕円筒形状に形成されている。すなわち、横断面楕円形状の表示灯1の短軸方向の厚みwは、長軸方向の厚みWよりも小さくなっている(図1(a)参照)。
【0029】
なお、スタンド3、キャップ4およびスペーサ5はいずれも、LEDから出射された光が外部に漏れないように、遮光性の樹脂製部材から構成されている。
【0030】
図4に示すように、各レンズユニット2は、概略楕円板状の基板20cを含む基板ユニット20と、その下方に配置され、基板ユニット20を下方から支承するベースユニット21と、基板ユニット20およびベースユニット21を収容するレンズ本体22とを有している。
【0031】
基板20cには、当該基板の楕円形状の外周に沿って複数のLED20aが搭載されるとともに、複数のリード金具(導電部材)20bが取り付けられている。これらのリード金具20bは、対応するLED20aに、スタンドベース部31の給電用のリード線36からの電源電圧(電源電流)を印加するためのものであって、基板20cを上下に挿通している。
【0032】
リード金具20bの下端20b1は平板状に形成され、上端20b2は二股状に形成されている。各レンズユニット2を上下に重ねたとき、上側のレンズユニット2のリード金具20bの下端20b1が、下側のレンズユニット2のリード金具20bの上端20b2の二股状部分に挿入されて当該二股状部分で弾性的に挟持されるようになっている(図5参照)。
【0033】
基板20cの中央には係止孔20dが形成されており、同様に、レンズ本体22の中央には係止孔22aが形成されている。一方、ベースユニット21の中央には、上方に突出する係止突起21aが設けられており、係止突起21aは、基板20cの係止孔20dおよびレンズ本体22の係止孔22aに下方から挿入されて係止されている。
【0034】
レンズ本体22は、その軸方向中央部の外周に環状の発光部2Aを有している。レンズ本体22の下部22bの外周には、スペーサ5が装着されている。一方、レンズ本体22の上部22cの外周には、当該レンズユニット2の上側に配置されるレンズユニット2の下部外周のスペーサ5、またはキャップ4が配置される。
【0035】
この構成により、各レンズユニット2の外周部分において、発光部2A以外の部分(上下に隣り合う各発光部2Aの間の部分含む)は、スペーサ5またはキャップ4からなる遮光性部材で覆われることになる。
【0036】
次に、上述のように構成される積層型表示灯1の組立ての際には、スペーサ5を装着した各レンズユニット2を積み重ねた後、最下段のレンズユニット2をスタンド3の上に重ね、最上段のレンズユニット2の上にキャップ4を装着する。あるいは、スタンド3の上に、スペーサ5を装着した最下段のレンズユニット2を重ね、次に、最下段のレンズユニット2の上に、スペーサ5を装着した第2段目のレンズユニット2を重ね、以下、順に、スペーサ5を装着した各レンズユニット2を積み重ねた後、最上段のレンズユニット2の上にキャップ4を装着するなどして、組立てを行なう。
【0037】
これらいずれの場合においても、下側のレンズユニット2の上に上側のレンズユニット2を重ねたとき、上側のレンズユニット2のリード金具20bの下端20b1は、下側のレンズユニット2のリード金具20bの上端20b2の二股状部分の間に挿入されて当該二股状部分で弾性的に挟持される(図5参照)。同様に、最下段のレンズユニット2をスタンド3の上に重ねたとき、最下段のレンズユニット2のリード金具20bの下端20b1は、スタンド3のリードホルダ部30の内部において、リード金具37の上端の二股状部分の間に挿入されて当該二股状部分で弾性的に挟持される(同図参照)。
【0038】
このようにして、各レンズユニット2を上下に重ねただけで、各レンズユニット2を電気的に接続できるばかりでなく、各レンズユニット2を機械的に連結できるようになる。なお、図5に示す例では、各レンズユニット2同士の連結をより強固にしかつ各レンズレンズユニット2をスタンド3に強固に固定するために、各レンズユニット2を上下に挿通する通しボルト6が設けられている。
【0039】
また、各レンズユニット2の外周部分において各発光部2A以外の部分は、それぞれ遮光性を有するスタンド3、キャップ4、スペーサ5で覆われているので、各レンズユニット2の各発光部2Aのみから放光されることになり、逆の言い方をすれば、各発光部2A以外の部分からは放光されることがなくなり、これにより、表示灯1としての視認性を向上できる。
【0040】
さらに、キャップ4、レンズユニット2、スペーサ5およびリードホルダ部30がいずれも楕円筒形状に形成されていることにより、これらを組み立てる際には、各部品を周方向に位置決めすることなく単に上下に嵌合するだけでよく、これにより、各レンズユニット2を周方向に位置決めするための突起や孔、溝等が不要になって、構造を簡略化できる。また、組立時に周方向の面倒な位置決めが不要になって組立てが容易になることにより、組立ての際に、各部品の嵌合部分を傷めたり、リード金具を損傷したりすることがなくなり、組立時の信頼性を向上できる。
【0041】
また、表示灯を楕円筒形状にしたことにより、短軸方向の厚みを薄くすることができ、これにより、全体をスリム化することが可能になる。したがって、表示灯を含めて、表示灯が取り付けられる機械や装置全体のスリム化が要求される場合には、機械や装置の正面に表示灯の側面(図2)を向けるようにすればよい。これに対して、機械や装置全体のスリム化がそれ程要求されない場合には、取り付けられる表示灯の正面(図1)を機械や装置の正面に向けるようにすれば、表示灯の視認性が向上する。なお、表示灯のスタンドベース部31には、取付ボルト挿入用の4個の貫通孔が円周上に等間隔に形成されているので、スタンドベース部31を90度回転させることにより、表示灯の向きを簡単に変えることができる。
【0042】
前記実施例では、スペーサ5が遮光性を有する単なる楕円筒状部材である場合を例にとって説明したが、本発明は、スペーサ5に遮光性以外の各種機能を持たせることにより、表示灯としての機能性を向上させるようにしてもよい。
【0043】
図6ないし図12は、このような各種機能を有するスペーサを含む積層型表示灯を示しており、図6ないし図8の(a)、図9および図12は積層型表示灯の正面部分図、図6ないし図8の(b)、図10および図11は積層型表示灯の縦断面図である。なお、これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。また、各図において、各レンズユニット2を上下に連結するリード金具20bは、図示の便宜上、二股状部を示さずに、簡略化して示している。
【0044】
図6に示す例では、遮光性のスペーサ5の内周面に傾斜面(反射部)5aが形成されている。傾斜面5aは、入射した光を反射させるために、白色に着色されており、または鏡面に仕上げられている。同様に、遮光性のキャップ4の内周面にも傾斜面(反射部)4aが形成されており、傾斜面4aは、入射した光を反射させるために、白色に着色されており、または鏡面に仕上げられている。
【0045】
この場合には、LED20aから出射してスペーサ5またはキャップ4に入射した光を傾斜面5a、4aで反射させてレンズユニット内部に戻すことができ、これにより、LED20aから出射した光を発光部2Aに集光させて発光部2Aのみから放光させることができる。これにより、発光部2Aの発光効率を向上でき、表示灯としての視認性を向上できる。また、この場合には、スペーサ5をリフレクタ(反射板)として用いることができ、これにより、リフレクタを別途設ける必要がなくなって、部品点数を削減でき、コストを低減できる。
【0046】
図7に示す例では、遮光性を有するスペーサ5が、各レンズユニット2の内部に延設された延設部50、51を有している。これら延設部50、51は、LED20aから出射された光が当該基板20cの上方および下方の各基板20cに照射されるのを防止するための部材である。
【0047】
この場合には、遮光性を有するスペーサ5の延設部50、51により、或るLED20aから出射した光が当該LED20aの上方および下方の他のLED20aの発光部2Aに到達するのを防止でき、これにより、上下に隔てられた各LED20aの各色光が互いに混ざり合うのを防止できる。
【0048】
図8に示す例では、各レンズユニット2が円筒形状を有しており、遮光性を有する円筒形状のスペーサ5が各レンズユニット2の外周部分に回転自在に設けられている。スペーサ5は、レンズユニット2の内部において周方向に延設された延設部53を有しており、延設部53の一部には、歯部が形成されている。一方、基板20cには、LED20aの光度調整や切換えを行なうための回転可能なボリューム部材(スイッチ部材)7が設けられている。ボリューム部材7の端部7aの外周には、歯部が形成されており、当該歯部は延設部53の歯部と噛み合っている。
【0049】
この構成により、スペーサ5を回転させると、延設部53の歯部を介してボリューム部材7が回転し、その結果、LED20aの光度が調整されたり、LED20aの点灯状態の切換えが行われたりするようになっている。
【0050】
また、この場合、回転するボリューム部材のかわりに、押しボタン式のプッシュスイッチやスライド式のスライドスイッチを用い、これらのスイッチを駆動するようにスペーサの延設部を設けるようにしてもよい。
【0051】
図9に示す例では、遮光性を有するスペーサ5の外周面に銘板が貼着されている。ここでは、「停止」および「運転」という2種類の銘板の例を示している。なお、銘板を直接貼着するかわりに、スペーサ5の外周面に文字を直接印刷するようにしてもよい。
【0052】
図10に示す例では、スペーサ5が透光性を有する部材であって、スペーサ5と各ユニット2の外周部分との間に記名シート8が介装されている。
【0053】
この場合には、記名シート8の記載内容を透光性のスペーサ5を通して外部から見ることができ、これにより、各発光部2Aの点灯時には、発光部2Aの点灯による表示内容を容易に確認できるようになる。
【0054】
図11に示す例では、遮光性を有するスペーサ5として、ゴム系の材料が用いられている。この場合には、レンズユニット2の内部に水分が浸入するのをスペーサ5により防止でき、これにより、シール用のパッキンを別途設ける必要がなくなって、部品点数を削減でき、コストを低減できる。
【0055】
図12に示す例では、スペーサ5が透光性を有する部材であって、レンズユニット2の外周面に沿って上下方向にスライド自在に設けられている。各スペーサ5は、レンズユニット2の発光部2Aの下方に配置される下方位置(図12(a)参照)と、下方位置の上方に配置され、発光部2Aとオーバラップして発光部2Aを覆う上方位置(同図(b)参照)とをとり得るようになっている。各スペーサ5には、ローレット目が施されている。これは、各LED20aから出射された光を拡散させるためである。また、基板20c上において各LED20aの前方には、各LED20aから出射された光を集光させるためのレンズ9が設けられている。
【0056】
この場合には、スペーサ5を下方位置に配置した状態で、LED20aを駆動すると、LED20aから出射された光はレンズ9で集光されるので、スポット照光を行なうことができる。また、スペーサ5を上方にスライドさせて上方位置に配置した状態で、LED20aを駆動すると、LED20aから出射された光は、レンズ9で集光された後、スペーサ5を透過し、このとき、スペーサ5のローレット目で拡散されるので、拡散照光を行なうことができる。このようにして、表示灯としての機能性を向上できる。
【0057】
前記実施例では、各レンズユニット2が楕円筒形状のものを例にとって説明したが、本発明に係るレンズユニットは、図8の例で説明したように、円筒形状でもよく、また、その他の任意の形状のものにも適用可能である。
【0058】
前記実施例では、多段式(図1、図2では5段式)の表示灯を構成するために、リード金具20bが基板20cを上下に挿通している例を示したが、本発明に係る積層型表示灯が2つのレンズユニットから構成される場合には、上側のレンズユニットについては、リード金具は基板の少なくとも下方に延設されていれば十分であり、また下側のレンズユニットについては、リード金具は基板の少なくとも上方に延設されていれば十分である。なお、この場合、下側のレンズユニットのリード金具については、基板の下方にも延設されている方が、給電用のスタンド3との電気的接続を簡単に行なえる点で好ましい。
【0059】
前記実施例では、リード金具20bの下端20b1が平板状に形成され、上端20b2(およびリード金具37の上端37b2)が二股状に形成された例を示したが、本発明においては、リード金具20bの下端20b1が二股状に形成され、上端20b2(およびリード金具37の上端37b2)が平板状に形成されていてもよい。
【0060】
また、本発明においては、第1および第2の導電部材は、互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有していればよく、上述した二股状の端部以外の端部であってもよい。
【0061】
なお、図4に示した例では、基板20cの中央部から離れた位置にLED20aを配置するとともに、基板20cの中央部寄りの位置にリード金具20bを配置するようにしたが、これとは逆に、基板20cの中央部寄りの位置にLED20aを配置するとともに、基板20cの中央部から離れた位置にリード金具20bを配置するようにしてもよい。
【0062】
図6の実施例においては、反射部が傾斜面5aとしてスペーサ5に設けられた例を示したが、この反射部は、スペーサ5から分離独立した部材として、レンズユニット2内に設けるようにしてもよい。
【0063】
また、反射部は、LED20aから出射された光をレンズユニット2の発光部2Aに向けて反射すればよく、図6に示したように、LED20aから出射された光をレンズユニット2の内側に向けて反射し、レンズユニット2内部を介して間接的に発光部2Aに入射する場合の他、LED20aから出射された光をレンズユニット2の外側に向けて反射し、レンズユニット2内部を介さずに直接的に発光部2Aに入射するようにしてもよい。
【0064】
次に、図13、図14は、積層型表示灯の取付ボルトの向きが前記実施例のものとは異なる例を示しており、図13(a)は当該積層型表示灯の正面図、(b)はその平面図、図14は当該積層型表示灯の側面図である。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
【0065】
前記実施例では、スタンド3のスタンドベース部31が、リードホルダ部30の下部において、その取付面を下向きにして取り付けられていたが、図13および図14に示すものでは、スタンド3のスタンドベース部31が、リードホルダ部30の下部において、その取付面を横向きにして取り付けられている。
【0066】
いずれの向きのスタンドベース部31を備えた積層型表示灯を用いるかは、積層型表示灯が取り付けられる機械または装置の取付面の向きや取付作業のスペース等に応じて適宜決定される。
【0067】
なお、本発明は、上述した積層型表示灯の他、例えば照明器具のような発光装置にも同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】(a)は本発明の一実施例による積層型表示灯の正面図、(b)はその平面図である。
【図2】積層型表示灯(図1)の側面図である。
【図3】積層型表示灯(図1)の分解組立部分図である。
【図4】積層型表示灯(図1)を構成するレンズユニットの内部構造を示す分解組立図である。
【図5】図2のV-V線断面部分図である。
【図6】(a)はスペーサの第1の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図、(b)はその縦断面部分図である。
【図7】(a)はスペーサの第2の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図、(b)はその縦断面部分図である。
【図8】(a)はスペーサの第3の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図、(b)はその縦断面部分図である。
【図9】スペーサの第4の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図である。
【図10】スペーサの第5の変形例を含む積層型表示灯の縦断面部分図である。
【図11】スペーサの第6の変形例を含む積層型表示灯の縦断面部分図である。
【図12】(a)はスペーサの第7の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図、(b)は当該スペーサが上方に移動した状態を示す正面部分図である。
【図13】(a)は前記実施例とは取付ボルトの向きが異なる積層型表示灯の正面図、(b)はその平面図である。
【図14】積層型表示灯(図13)の側面図である。
【符号の説明】
【0069】
1: 積層型表示灯
2: レンズユニット(ユニット)
2A: 発光部
20a: LED(光源)
20b: リード金具(導電部材)
20b1: 下端
20b2: 上端(二股状端部)
20c: 基板
5: スペーサ(リング状部材)
7: ボリューム部材(スイッチ部材)
8: 記名シート
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型表示灯および発光装置に関し、詳細には、複数のユニットから構成され、各ユニットを上下に重ねるだけで各ユニットを電気的に接続できかつ機械的に連結できる積層型表示灯および発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユニットを上下に重ねてなる従来の積層型表示灯においては、例えば特開平7−282605号公報に示すように、ユニット内に内蔵された基板を上下に挿通する導電板を介して各ユニットを電気的に接続している(同公報の段落[0015]〜[0016]、ならびに図1および図5参照)。
【0003】
導電板は、上端が二股状に形成されていて、基板に固定される固定片と、基板を上方に挿通する挿通片とを有するとともに、下端には、基板の下方に湾曲しつつ延びる接続片を有している。
【0004】
この場合には、各ユニットを上下に重ねると、上側のユニットの湾曲状接続片が弾性変形して下側のユニットの挿通片に弾性的に当接することにより、各ユニットが電気的に接続される。
【特許文献1】特開平7−282605号公報(段落[0015]〜[0016]、ならびに図1および図5参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、各ユニットを上下に重ねた際に、上側のユニットの湾曲状接続片が下側のユニットの挿通片の先端に弾性的に当接しているだけなので、各ユニットを積層した後、係止爪等の係止手段やその他の機械的な固定手段を用いてすぐに各ユニットを機械的に連結しなければ、各ユニットが簡単に外れてしまう恐れがある。
【0006】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、各ユニットを上下に重ねるだけで各ユニットを電気的に接続できかつ機械的に連結できる積層型表示灯および発光装置を提供することにある。また、本発明は、このような積層型表示灯および発光装置において機能性を向上させようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明に係る積層型表示灯は、第1の光源を搭載しかつ第1の光源に電源を印加するための第1の導電部材を有する第1の基板が収容された第1のユニットと、第1のユニットの上に配置されるとともに、第2の光源を搭載しかつ第2の光源に電源を印加するための第2の導電部材を有する第2の基板が収容された第2のユニットとを備えている。第1のユニットの第1の導電部材が第1の基板の少なくとも上方に延設され、第2のユニットの第2の導電部材が第2の基板の少なくとも下方に延設されており、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有している。第1、第2のユニットの組立時には、第1のユニットの上に第2のユニットを重ねることで、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が前記端部を介して互いに接続されるようになっている。
【0008】
請求項1の発明によれば、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しているので、第1、第2のユニットの組立時には、各ユニットを上下に重ねただけで、前記端部を介して、各ユニットを電気的に接続できるばかりでなく、各ユニットを機械的に連結できるようになる。
【0009】
なお、上述した特許文献1に記載のものにおいては、導電板の上端の二股状部分は、反射鏡の一部を挟持するために用いられているのであって(同公報の段落[0015]参照)、各ユニットを連結するために用いられているのではない。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1において、第1のユニットの第1の導電部材が第1の基板を上下方向に挿通し、第2のユニットの第2の導電部材が第2の基板を上下方向に挿通している。
【0011】
この場合には、第1のユニットの下方のみならず、第2のユニットの上方にも、他のユニットを接続することができ、多段式の積層型表示灯を実現できる。
【0012】
請求項3の発明では、請求項1または2において、第1、第2のユニットが横断面楕円形状を有している。
【0013】
この場合には、各ユニットを周方向に位置決めするための突起や孔、溝等が不要になって、構造を簡略化できる。
【0014】
請求項4の発明では、請求項1または2において、第1のユニットが環状の第1の発光部を外周に有し、第2のユニットが環状の第2の発光部を外周に有しており、第1、第2のユニットの外周部分において第1、第2の発光部の間には、リング状部材が設けられている。
【0015】
この場合には、第1、第2の発光部間に配置したリング状部材に遮光性または透光性等の各種機能を持たせることで、表示灯としての機能性を向上できる。
【0016】
請求項5の発明では、請求項4において、リング状部材が遮光性を有する部材であり、第1、第2の光源から出射された光を第1、第2のユニットの発光部に向けて反射する反射部をさらに備えている。
【0017】
この場合には、リング状部材に遮光性を持たせると同時に反射部を設けたので、各光源から出射してリング状部材に入射した光を発光部に戻すことができ、これにより、各光源から出射した光を第1、第2の発光部に集光して第1、第2の発光部のみから放光させることができる。これにより、発光部の発光効率を向上でき、表示灯としての視認性を向上できる。
【0018】
請求項6の発明に係る発光装置は、第1の導電部材を有する第1の基板が収容された第1のユニットと、第1のユニットの上に配置されるとともに、光源を搭載しかつ光源に電源を印加するための第2の導電部材を有する第2の基板が収容された第2のユニットとを備えている。第1のユニットの第1の導電部材が第1の基板の少なくとも上方に延設され、第2のユニットの第2の導電部材が第2の基板の少なくとも下方に延設されるとともに、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有している。第1、第2のユニットの組立時には、第1のユニットの上に第2のユニットを重ねることで、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が前記端部を介して互いに接続されるようになっている。
【0019】
請求項6の発明によれば、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しているので、第1、第2のユニットの組立時には、各ユニットを上下に重ねただけで、前記端部を介して、各ユニットを電気的に接続できるばかりでなく、各ユニットを機械的に連結できるようになる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明に係る積層型表示灯および発光装置によれば、第1の導電部材の上端および第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しているので、第1、第2のユニットの組立時には、各ユニットを上下に重ねただけで、前記端部を介して、各ユニットを電気的に接続できるばかりでなく、各ユニットを機械的に連結できるようになる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図12は、本発明の一実施例による積層型表示灯を説明するための図であって、図1(a)は本発明の一実施例による積層型表示灯の正面図、同図(b)はその平面図、図2は積層型表示灯(図1)の側面図、図3は積層型表示灯の分解組立部分図、図4は積層型表示灯を構成するレンズユニット(ユニット)の内部構造を示す分解組立図、図5は図2のV-V 線に沿った積層型表示灯の縦断面部分図、図6ないし図12は積層型表示灯の外周に装着されるスペーサ(リング状部材)の種々の変形例を示す図である。なお、ここでは、光源として、LED(発光ダイオード)を例にとって説明するが、本発明は他の光源にも同様に適用可能である。また、図5の断面図においては、図示の便宜上、ハッチングを省略して示している。
【0022】
図1ないし図3に示すように、積層型表示灯1は、上下に積層された各々楕円筒形状の複数のレンズユニット2と、最下段のレンズユニット2を下方から支持するスタンド(スタンドユニット)3と、最上段のレンズユニット2の上部に装着された楕円筒形状のキャップ4とから主として構成されている。なお、図1および図2では、5個のレンズユニット2が積層されたものが示されているが、図3では、これらのレンズユニット2のうち、最上段と最下段の2つのレンズユニット2のみを示している。また、レンズユニット2の個数は、図1および図2に示されるものに限定されないことはいうまでもない。
【0023】
各レンズユニット2は、内部のLEDから出射された光が放光される発光部2Aをそれぞれ有している。各発光部2Aは、透光性を有する樹脂製部材から構成されており、それぞれ赤色、緑色または黄色等の色光を発光するように例えば着色されている。当該積層型表示灯1がロボットを含む生産ラインなどで用いられる場合、典型的な表示例としては、例えば、赤色が異常停止状態を示し、緑色が正常運転状態を示し、黄色がワーク切れの状態を示すように用いられる。
【0024】
各レンズユニット2の下部外周には、楕円筒形状のスペーサ(リング状部材)5が装着されている。また、各レンズユニット2の上部外周には周溝が形成されており、当該周溝にはパッキン6が装着されている。パッキン6は、レンズユニット内部に外部から水分が浸入するのを防止している。
【0025】
スタンド3は、楕円筒形状のリードホルダ部30と、その下部に一体に形成された円板状のスタンドベース部31とを有している。スタンドベース部31には、円周上に複数(ここでは4個)の貫通孔が等間隔に形成されており、これらの貫通孔にはそれぞれ取付ボルト35が挿入されている。スタンドベース部31の下面からは、各LEDに電源電圧(電源電流)を印加するための給電用の複数のリード線36が延びている。各リード線36の上部はリードホルダ部30の内部の基板38に保持されている(図5参照)。
【0026】
概略楕円板状の基板38には、図5に示すように、複数のリード金具(導電部材)37が取り付けられている。これらのリード金具37はリード線36に電気的に接続されており、リード線36からの電源電圧をレンズユニット2へ供給するためのものである。リード金具37は基板38の少なくとも上方に延設されていればよいが、図5の例では、リード金具37が基板38を上下に挿通している場合を示しており、基板38下方の下端37b1はリード線36に電気的に接続されている。
【0027】
リード金具37の上端37b2は二股状に形成されている。スタンド3上にレンズユニット2を重ねたとき、上側のレンズユニット2のリード金具20bの下端20b1が、下側のスタンド3のリード金具37の上端37b2の二股状部分に挿入されて、当該二股状部分で弾性的に挟持されるようになっている。
【0028】
上述したように、積層型表示灯1のキャップ4、レンズユニット2、スペーサ5およびリードホルダ部30がいずれも楕円筒形状に形成されていることにより、スタンドベース部31を除く積層型表示灯全体が軸方向に延びる楕円筒形状に形成されている。すなわち、横断面楕円形状の表示灯1の短軸方向の厚みwは、長軸方向の厚みWよりも小さくなっている(図1(a)参照)。
【0029】
なお、スタンド3、キャップ4およびスペーサ5はいずれも、LEDから出射された光が外部に漏れないように、遮光性の樹脂製部材から構成されている。
【0030】
図4に示すように、各レンズユニット2は、概略楕円板状の基板20cを含む基板ユニット20と、その下方に配置され、基板ユニット20を下方から支承するベースユニット21と、基板ユニット20およびベースユニット21を収容するレンズ本体22とを有している。
【0031】
基板20cには、当該基板の楕円形状の外周に沿って複数のLED20aが搭載されるとともに、複数のリード金具(導電部材)20bが取り付けられている。これらのリード金具20bは、対応するLED20aに、スタンドベース部31の給電用のリード線36からの電源電圧(電源電流)を印加するためのものであって、基板20cを上下に挿通している。
【0032】
リード金具20bの下端20b1は平板状に形成され、上端20b2は二股状に形成されている。各レンズユニット2を上下に重ねたとき、上側のレンズユニット2のリード金具20bの下端20b1が、下側のレンズユニット2のリード金具20bの上端20b2の二股状部分に挿入されて当該二股状部分で弾性的に挟持されるようになっている(図5参照)。
【0033】
基板20cの中央には係止孔20dが形成されており、同様に、レンズ本体22の中央には係止孔22aが形成されている。一方、ベースユニット21の中央には、上方に突出する係止突起21aが設けられており、係止突起21aは、基板20cの係止孔20dおよびレンズ本体22の係止孔22aに下方から挿入されて係止されている。
【0034】
レンズ本体22は、その軸方向中央部の外周に環状の発光部2Aを有している。レンズ本体22の下部22bの外周には、スペーサ5が装着されている。一方、レンズ本体22の上部22cの外周には、当該レンズユニット2の上側に配置されるレンズユニット2の下部外周のスペーサ5、またはキャップ4が配置される。
【0035】
この構成により、各レンズユニット2の外周部分において、発光部2A以外の部分(上下に隣り合う各発光部2Aの間の部分含む)は、スペーサ5またはキャップ4からなる遮光性部材で覆われることになる。
【0036】
次に、上述のように構成される積層型表示灯1の組立ての際には、スペーサ5を装着した各レンズユニット2を積み重ねた後、最下段のレンズユニット2をスタンド3の上に重ね、最上段のレンズユニット2の上にキャップ4を装着する。あるいは、スタンド3の上に、スペーサ5を装着した最下段のレンズユニット2を重ね、次に、最下段のレンズユニット2の上に、スペーサ5を装着した第2段目のレンズユニット2を重ね、以下、順に、スペーサ5を装着した各レンズユニット2を積み重ねた後、最上段のレンズユニット2の上にキャップ4を装着するなどして、組立てを行なう。
【0037】
これらいずれの場合においても、下側のレンズユニット2の上に上側のレンズユニット2を重ねたとき、上側のレンズユニット2のリード金具20bの下端20b1は、下側のレンズユニット2のリード金具20bの上端20b2の二股状部分の間に挿入されて当該二股状部分で弾性的に挟持される(図5参照)。同様に、最下段のレンズユニット2をスタンド3の上に重ねたとき、最下段のレンズユニット2のリード金具20bの下端20b1は、スタンド3のリードホルダ部30の内部において、リード金具37の上端の二股状部分の間に挿入されて当該二股状部分で弾性的に挟持される(同図参照)。
【0038】
このようにして、各レンズユニット2を上下に重ねただけで、各レンズユニット2を電気的に接続できるばかりでなく、各レンズユニット2を機械的に連結できるようになる。なお、図5に示す例では、各レンズユニット2同士の連結をより強固にしかつ各レンズレンズユニット2をスタンド3に強固に固定するために、各レンズユニット2を上下に挿通する通しボルト6が設けられている。
【0039】
また、各レンズユニット2の外周部分において各発光部2A以外の部分は、それぞれ遮光性を有するスタンド3、キャップ4、スペーサ5で覆われているので、各レンズユニット2の各発光部2Aのみから放光されることになり、逆の言い方をすれば、各発光部2A以外の部分からは放光されることがなくなり、これにより、表示灯1としての視認性を向上できる。
【0040】
さらに、キャップ4、レンズユニット2、スペーサ5およびリードホルダ部30がいずれも楕円筒形状に形成されていることにより、これらを組み立てる際には、各部品を周方向に位置決めすることなく単に上下に嵌合するだけでよく、これにより、各レンズユニット2を周方向に位置決めするための突起や孔、溝等が不要になって、構造を簡略化できる。また、組立時に周方向の面倒な位置決めが不要になって組立てが容易になることにより、組立ての際に、各部品の嵌合部分を傷めたり、リード金具を損傷したりすることがなくなり、組立時の信頼性を向上できる。
【0041】
また、表示灯を楕円筒形状にしたことにより、短軸方向の厚みを薄くすることができ、これにより、全体をスリム化することが可能になる。したがって、表示灯を含めて、表示灯が取り付けられる機械や装置全体のスリム化が要求される場合には、機械や装置の正面に表示灯の側面(図2)を向けるようにすればよい。これに対して、機械や装置全体のスリム化がそれ程要求されない場合には、取り付けられる表示灯の正面(図1)を機械や装置の正面に向けるようにすれば、表示灯の視認性が向上する。なお、表示灯のスタンドベース部31には、取付ボルト挿入用の4個の貫通孔が円周上に等間隔に形成されているので、スタンドベース部31を90度回転させることにより、表示灯の向きを簡単に変えることができる。
【0042】
前記実施例では、スペーサ5が遮光性を有する単なる楕円筒状部材である場合を例にとって説明したが、本発明は、スペーサ5に遮光性以外の各種機能を持たせることにより、表示灯としての機能性を向上させるようにしてもよい。
【0043】
図6ないし図12は、このような各種機能を有するスペーサを含む積層型表示灯を示しており、図6ないし図8の(a)、図9および図12は積層型表示灯の正面部分図、図6ないし図8の(b)、図10および図11は積層型表示灯の縦断面図である。なお、これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。また、各図において、各レンズユニット2を上下に連結するリード金具20bは、図示の便宜上、二股状部を示さずに、簡略化して示している。
【0044】
図6に示す例では、遮光性のスペーサ5の内周面に傾斜面(反射部)5aが形成されている。傾斜面5aは、入射した光を反射させるために、白色に着色されており、または鏡面に仕上げられている。同様に、遮光性のキャップ4の内周面にも傾斜面(反射部)4aが形成されており、傾斜面4aは、入射した光を反射させるために、白色に着色されており、または鏡面に仕上げられている。
【0045】
この場合には、LED20aから出射してスペーサ5またはキャップ4に入射した光を傾斜面5a、4aで反射させてレンズユニット内部に戻すことができ、これにより、LED20aから出射した光を発光部2Aに集光させて発光部2Aのみから放光させることができる。これにより、発光部2Aの発光効率を向上でき、表示灯としての視認性を向上できる。また、この場合には、スペーサ5をリフレクタ(反射板)として用いることができ、これにより、リフレクタを別途設ける必要がなくなって、部品点数を削減でき、コストを低減できる。
【0046】
図7に示す例では、遮光性を有するスペーサ5が、各レンズユニット2の内部に延設された延設部50、51を有している。これら延設部50、51は、LED20aから出射された光が当該基板20cの上方および下方の各基板20cに照射されるのを防止するための部材である。
【0047】
この場合には、遮光性を有するスペーサ5の延設部50、51により、或るLED20aから出射した光が当該LED20aの上方および下方の他のLED20aの発光部2Aに到達するのを防止でき、これにより、上下に隔てられた各LED20aの各色光が互いに混ざり合うのを防止できる。
【0048】
図8に示す例では、各レンズユニット2が円筒形状を有しており、遮光性を有する円筒形状のスペーサ5が各レンズユニット2の外周部分に回転自在に設けられている。スペーサ5は、レンズユニット2の内部において周方向に延設された延設部53を有しており、延設部53の一部には、歯部が形成されている。一方、基板20cには、LED20aの光度調整や切換えを行なうための回転可能なボリューム部材(スイッチ部材)7が設けられている。ボリューム部材7の端部7aの外周には、歯部が形成されており、当該歯部は延設部53の歯部と噛み合っている。
【0049】
この構成により、スペーサ5を回転させると、延設部53の歯部を介してボリューム部材7が回転し、その結果、LED20aの光度が調整されたり、LED20aの点灯状態の切換えが行われたりするようになっている。
【0050】
また、この場合、回転するボリューム部材のかわりに、押しボタン式のプッシュスイッチやスライド式のスライドスイッチを用い、これらのスイッチを駆動するようにスペーサの延設部を設けるようにしてもよい。
【0051】
図9に示す例では、遮光性を有するスペーサ5の外周面に銘板が貼着されている。ここでは、「停止」および「運転」という2種類の銘板の例を示している。なお、銘板を直接貼着するかわりに、スペーサ5の外周面に文字を直接印刷するようにしてもよい。
【0052】
図10に示す例では、スペーサ5が透光性を有する部材であって、スペーサ5と各ユニット2の外周部分との間に記名シート8が介装されている。
【0053】
この場合には、記名シート8の記載内容を透光性のスペーサ5を通して外部から見ることができ、これにより、各発光部2Aの点灯時には、発光部2Aの点灯による表示内容を容易に確認できるようになる。
【0054】
図11に示す例では、遮光性を有するスペーサ5として、ゴム系の材料が用いられている。この場合には、レンズユニット2の内部に水分が浸入するのをスペーサ5により防止でき、これにより、シール用のパッキンを別途設ける必要がなくなって、部品点数を削減でき、コストを低減できる。
【0055】
図12に示す例では、スペーサ5が透光性を有する部材であって、レンズユニット2の外周面に沿って上下方向にスライド自在に設けられている。各スペーサ5は、レンズユニット2の発光部2Aの下方に配置される下方位置(図12(a)参照)と、下方位置の上方に配置され、発光部2Aとオーバラップして発光部2Aを覆う上方位置(同図(b)参照)とをとり得るようになっている。各スペーサ5には、ローレット目が施されている。これは、各LED20aから出射された光を拡散させるためである。また、基板20c上において各LED20aの前方には、各LED20aから出射された光を集光させるためのレンズ9が設けられている。
【0056】
この場合には、スペーサ5を下方位置に配置した状態で、LED20aを駆動すると、LED20aから出射された光はレンズ9で集光されるので、スポット照光を行なうことができる。また、スペーサ5を上方にスライドさせて上方位置に配置した状態で、LED20aを駆動すると、LED20aから出射された光は、レンズ9で集光された後、スペーサ5を透過し、このとき、スペーサ5のローレット目で拡散されるので、拡散照光を行なうことができる。このようにして、表示灯としての機能性を向上できる。
【0057】
前記実施例では、各レンズユニット2が楕円筒形状のものを例にとって説明したが、本発明に係るレンズユニットは、図8の例で説明したように、円筒形状でもよく、また、その他の任意の形状のものにも適用可能である。
【0058】
前記実施例では、多段式(図1、図2では5段式)の表示灯を構成するために、リード金具20bが基板20cを上下に挿通している例を示したが、本発明に係る積層型表示灯が2つのレンズユニットから構成される場合には、上側のレンズユニットについては、リード金具は基板の少なくとも下方に延設されていれば十分であり、また下側のレンズユニットについては、リード金具は基板の少なくとも上方に延設されていれば十分である。なお、この場合、下側のレンズユニットのリード金具については、基板の下方にも延設されている方が、給電用のスタンド3との電気的接続を簡単に行なえる点で好ましい。
【0059】
前記実施例では、リード金具20bの下端20b1が平板状に形成され、上端20b2(およびリード金具37の上端37b2)が二股状に形成された例を示したが、本発明においては、リード金具20bの下端20b1が二股状に形成され、上端20b2(およびリード金具37の上端37b2)が平板状に形成されていてもよい。
【0060】
また、本発明においては、第1および第2の導電部材は、互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有していればよく、上述した二股状の端部以外の端部であってもよい。
【0061】
なお、図4に示した例では、基板20cの中央部から離れた位置にLED20aを配置するとともに、基板20cの中央部寄りの位置にリード金具20bを配置するようにしたが、これとは逆に、基板20cの中央部寄りの位置にLED20aを配置するとともに、基板20cの中央部から離れた位置にリード金具20bを配置するようにしてもよい。
【0062】
図6の実施例においては、反射部が傾斜面5aとしてスペーサ5に設けられた例を示したが、この反射部は、スペーサ5から分離独立した部材として、レンズユニット2内に設けるようにしてもよい。
【0063】
また、反射部は、LED20aから出射された光をレンズユニット2の発光部2Aに向けて反射すればよく、図6に示したように、LED20aから出射された光をレンズユニット2の内側に向けて反射し、レンズユニット2内部を介して間接的に発光部2Aに入射する場合の他、LED20aから出射された光をレンズユニット2の外側に向けて反射し、レンズユニット2内部を介さずに直接的に発光部2Aに入射するようにしてもよい。
【0064】
次に、図13、図14は、積層型表示灯の取付ボルトの向きが前記実施例のものとは異なる例を示しており、図13(a)は当該積層型表示灯の正面図、(b)はその平面図、図14は当該積層型表示灯の側面図である。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
【0065】
前記実施例では、スタンド3のスタンドベース部31が、リードホルダ部30の下部において、その取付面を下向きにして取り付けられていたが、図13および図14に示すものでは、スタンド3のスタンドベース部31が、リードホルダ部30の下部において、その取付面を横向きにして取り付けられている。
【0066】
いずれの向きのスタンドベース部31を備えた積層型表示灯を用いるかは、積層型表示灯が取り付けられる機械または装置の取付面の向きや取付作業のスペース等に応じて適宜決定される。
【0067】
なお、本発明は、上述した積層型表示灯の他、例えば照明器具のような発光装置にも同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】(a)は本発明の一実施例による積層型表示灯の正面図、(b)はその平面図である。
【図2】積層型表示灯(図1)の側面図である。
【図3】積層型表示灯(図1)の分解組立部分図である。
【図4】積層型表示灯(図1)を構成するレンズユニットの内部構造を示す分解組立図である。
【図5】図2のV-V線断面部分図である。
【図6】(a)はスペーサの第1の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図、(b)はその縦断面部分図である。
【図7】(a)はスペーサの第2の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図、(b)はその縦断面部分図である。
【図8】(a)はスペーサの第3の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図、(b)はその縦断面部分図である。
【図9】スペーサの第4の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図である。
【図10】スペーサの第5の変形例を含む積層型表示灯の縦断面部分図である。
【図11】スペーサの第6の変形例を含む積層型表示灯の縦断面部分図である。
【図12】(a)はスペーサの第7の変形例を含む積層型表示灯の正面部分図、(b)は当該スペーサが上方に移動した状態を示す正面部分図である。
【図13】(a)は前記実施例とは取付ボルトの向きが異なる積層型表示灯の正面図、(b)はその平面図である。
【図14】積層型表示灯(図13)の側面図である。
【符号の説明】
【0069】
1: 積層型表示灯
2: レンズユニット(ユニット)
2A: 発光部
20a: LED(光源)
20b: リード金具(導電部材)
20b1: 下端
20b2: 上端(二股状端部)
20c: 基板
5: スペーサ(リング状部材)
7: ボリューム部材(スイッチ部材)
8: 記名シート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層型表示灯であって、
第1の光源を搭載し、かつ前記第1の光源に電源を印加するための第1の導電部材を有する第1の基板が収容された第1のユニットと、
前記第1のユニットの上に配置されるとともに、第2の光源を搭載し、かつ前記第2の光源に電源を印加するための第2の導電部材を有する第2の基板が収容された第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットの前記第1の導電部材が前記第1の基板の少なくとも上方に延設され、前記第2のユニットの前記第2の導電部材が前記第2の基板の少なくとも下方に延設されるとともに、前記第1の導電部材の上端および前記第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しており、前記第1、第2のユニットの組立時には、前記第1のユニットの上に前記第2のユニットを重ねることで、前記第1の導電部材の上端および前記第2の導電部材の下端が前記端部を介して互いに接続されるようになっている、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1のユニットの前記第1の導電部材が前記第1の基板を上下方向に挿通し、前記第2のユニットの前記第2の導電部材が前記第2の基板を上下方向に挿通している、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記第1、第2のユニットが楕円筒形状を有している、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記第1のユニットが環状の第1の発光部を外周に有し、前記第2のユニットが環状の第2の発光部を外周に有しており、
前記第1、第2のユニットの外周部分において前記第1、第2の発光部の間には、リング状部材が設けられている、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項5】
請求項4において、
前記リング状部材が遮光性を有する部材であり、
前記第1、第2の光源から出射された光を前記第1、第2のユニットの発光部に向けて反射する反射部をさらに備えている、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項6】
発光装置であって、
第1の導電部材を有する第1の基板が収容された第1のユニットと、
前記第1のユニットの上に配置されるとともに、光源を搭載し、かつ前記光源に電源を印加するための第2の導電部材を有する第2の基板が収容された第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットの前記第1の導電部材が前記第1の基板の少なくとも上方に延設され、前記第2のユニットの前記第2の導電部材が前記第2の基板の少なくとも下方に延設されるとともに、前記第1の導電部材の上端および前記第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しており、前記第1、第2のユニットの組立時には、前記第1のユニットの上に前記第2のユニットを重ねることで、前記第1の導電部材の上端および前記第2の導電部材の下端が前記端部を介して互いに接続されるようになっている、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項1】
積層型表示灯であって、
第1の光源を搭載し、かつ前記第1の光源に電源を印加するための第1の導電部材を有する第1の基板が収容された第1のユニットと、
前記第1のユニットの上に配置されるとともに、第2の光源を搭載し、かつ前記第2の光源に電源を印加するための第2の導電部材を有する第2の基板が収容された第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットの前記第1の導電部材が前記第1の基板の少なくとも上方に延設され、前記第2のユニットの前記第2の導電部材が前記第2の基板の少なくとも下方に延設されるとともに、前記第1の導電部材の上端および前記第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しており、前記第1、第2のユニットの組立時には、前記第1のユニットの上に前記第2のユニットを重ねることで、前記第1の導電部材の上端および前記第2の導電部材の下端が前記端部を介して互いに接続されるようになっている、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1のユニットの前記第1の導電部材が前記第1の基板を上下方向に挿通し、前記第2のユニットの前記第2の導電部材が前記第2の基板を上下方向に挿通している、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記第1、第2のユニットが楕円筒形状を有している、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記第1のユニットが環状の第1の発光部を外周に有し、前記第2のユニットが環状の第2の発光部を外周に有しており、
前記第1、第2のユニットの外周部分において前記第1、第2の発光部の間には、リング状部材が設けられている、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項5】
請求項4において、
前記リング状部材が遮光性を有する部材であり、
前記第1、第2の光源から出射された光を前記第1、第2のユニットの発光部に向けて反射する反射部をさらに備えている、
ことを特徴とする積層型表示灯。
【請求項6】
発光装置であって、
第1の導電部材を有する第1の基板が収容された第1のユニットと、
前記第1のユニットの上に配置されるとともに、光源を搭載し、かつ前記光源に電源を印加するための第2の導電部材を有する第2の基板が収容された第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットの前記第1の導電部材が前記第1の基板の少なくとも上方に延設され、前記第2のユニットの前記第2の導電部材が前記第2の基板の少なくとも下方に延設されるとともに、前記第1の導電部材の上端および前記第2の導電部材の下端が互いに機械的かつ電気的に接続可能な端部を有しており、前記第1、第2のユニットの組立時には、前記第1のユニットの上に前記第2のユニットを重ねることで、前記第1の導電部材の上端および前記第2の導電部材の下端が前記端部を介して互いに接続されるようになっている、
ことを特徴とする発光装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−92597(P2010−92597A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258268(P2008−258268)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【Fターム(参考)】
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