説明

小児用マスキング式正解カ―ド

【課題】 小児用の絵本で、小児が事物を判別し、認識し、事物と文字とを比較し、事物への理解と文字を憶えることを行ないたい。
【解決手段】 小児が興味を引く事物の外形を表示した形状表示部位5と、該形状表示部位に近接して表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位12と、文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部にマークを表示した多角形の正解カードとからなり、正解カードを文字表示部位12に重ね合わせ、正解カードのマークと該文字表示部位の合せマークとを一致させ、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、形状表示部位5の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにした小児用マスキング式正解カード。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、小児用の本の頁に表示された動物や植物等の事物の名前を小児に判別させ、これが正解であるか否かを、本の当該頁に表示された文字表示部に正解カードを重ね合わせることで、これを読み取って正解を導き出すようにした小児用マスキング式正解カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マスキング式正解カードとしては、従来特公昭57−9068号公報のカードがある。
小・中学生等の問題集において、マークシート方式で与えられる解答を採点するものである。
ところで、小児において、昆虫等の動物や植物等の事物を認識し、判別すること、事物を「ひらがな」等の文字で表示し、これを読み取らせ、事物の認識、判別と、文字を憶えることは、小児用の絵本等で行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の小児用の絵本は、事物と解説である文字とを単に組み合わせて表示しているだけなので、幼児が事物を判別し、認識したり、事物と文字とを比較し、事物への理解と文字を憶える(学習する)際に、必ずしも小児が興味をもって学習するのに適するものとは言い難い。
【0004】
本考案は、従来の絵本における以上の課題を解決すべくなされたもので、その目的とする処は、事物の認識、判別と、これに対応する文字とを、小児において興味をもって憶え、学習することができるようにした小児用マスキング式正解カードを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、請求項1は、小児が興味を引く事物の外形を表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接して表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部にマークを表示した多角形の正解カードとからなり、前記正解カードを前記文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードのマークと該文字表示部位の合せマークとを一致させ、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにしたことを特徴とする。
【0006】
請求項1では、本の頁に表示された形状表示部の形状で示される事物を、小児が認識し、判別し、一方、当該頁に表示された多角形の枠で囲まれたランダムな文字表示を有する文字表示部位に、複数の孔を有する多角形の正解カードを重ね、正解カードのマークを選択し、文字表示部位の合せマークと一致させることで、正解カードの孔から認識し得る文字を読み取ることで、小児が認識した事物の正誤を判別することができ、小児が興味をもって事物の学習と、文字の学習を行うことができる。
【0007】
請求項2は、小児が興味を引く複数の事物の外形を表示し、各事物に識別マークを表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接して表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部に前記事物の識別マークと同じマークを表示した多角形の正解カードとからなり、前記正解カードを前記文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードのマークと文字表示部位の合せマークとを一致させることで、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2では、本の頁に表示された形状表示部の形状で示される事物を、小児が認識し、判別し、一方、当該頁に表示された多角形の枠で囲まれたランダムな文字表示を有する文字表示部位に、複数の孔を有する多角形の正解カードを重ね、正解カード隅部の複数の識別マークの夫々を、文字表示部位の合せマークと順次一致させ、正解カードの孔から認識し得る文字を読み取ることで、小児が認識した事物が、正解であるか、否かを判別することができ、小児が興味をもって事物の学習と、文字の学習を行うことができる。
【0009】
請求項3は、請求項2において、前記複数の事物は4個であり、前記文字表示部の枠、及び正解カードは正方形であり、該文字表示部の正方形の枠の一つに合せマークを表示したことを特徴とする。
請求項3では、4個の事物に対応し、文字表示部位の枠が正方形であり、正解カードが正方形なので、小児においても、容易に、正確に文字表示部位の合せマークと、正解カードの識別マークとを適合させ、複数の孔を介して読み取り得る文字による正解を容易に、正確に、小児に興味を持続させて導き出すことができる。
【0010】
請求項4は、請求項2又は請求項3において、前記事物の識別マーク、及び前記正解カードの識別マークは、丸、四角、ハート、菱形のような小児が識別し易いマークとしたことを特徴とする。
請求項4では、事物の識別マーク、正解カードの識別マークが、丸、四角、ハート、菱形のように、小児に認識し易く、識別し易いマークなので、事物の識別マークと正解カードの識別マークとを容易に、正確に適合させ、容易に、正確に解答を小児でも導き出すことができる。
【0011】
請求項5は、請求項2又は請求項3において、前記事物の識別マーク、及び前記正解カードの識別マークは、1,2,3,4のような数字としたことを特徴とする。
請求項5では、事物の識別マーク、正解カードの識別マークが、1,2,3,4のような数字なので、事物の認識と正解の導き出しを、数字を学習しながら行うことができる。
【0012】
請求項6は、小児が興味を引く事物の外形を表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接した表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部にマークを表示した多角形の正解カードとからなり、 前記文字表示部の文字配列は、前記事物のヒントを含む配列であり、前記正解カードを前記事物のヒントを含む文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードの各隅部のマークと該文字表示部位の合せマークとを選択的に一致させ、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにしたことを特徴とする。
【0013】
請求項6では、文字表示部位の文字配列が、解答のヒントを含むので、これを読み取って考え、判断し、これと文字表示部位への正解カードの重ね合せ、正解カードの位置の選択することで、解答の正誤を判断することができる。
【0014】
請求項7は、請求項6において、前記事物の外形の表示は、複数の事物を合成した表示であり、前記文字表示部位の文字配列の読み取りで、合成した複数の事物から正解のヒントを得るようにしたことを特徴とする。
請求項7では、事物の外形の表示が、複数の事物の合成なので判別し難く、ヒントを読み取ることで解答が導き出しにくく、正解カードの重ね合せ時に、正誤の判断が予測を含むことになり、小児が興味を持続して文字学習、事物の学習を行なうことができる。
【0015】
請求項8は、請求項7において、前記事物表示部位、前記文字表示部位は見開きの本の片側の第1の頁に表示し、該見開きの本の他側の第2の頁の裏面には、該第2の頁を折り、該第1の頁の合成された事物と重ね合せることで、事物の正解となる表示を記載したことを特徴とする。
請求項8では、第2の頁を折って第1の頁の合成された事物と重ね合せることで、解答と正解とを比較することができるので、小児が興味を持続して文字学習、事物の学習を行なうことができる。
【0016】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号
の向きに見るものとする。
先ず、本考案の第1の実施の形態を説明する。
図1は、小児用の本を開いた状態の図である。
本1の一部の頁2に表示3が設けられおり、表示3の詳細は図2に示す如くである。
図2は、図1の表示を有する当該頁2の拡大図である。
図2において、当該頁2の表示3を詳細に説明すると、上部の部位には小児が興味をもって接し易いような表題4、例えば「ふしぎなはこ」の如き表題を表示する。
【0017】
表題4の下には、事物の形状表示部位5を設ける。
実施例では事物の形状表示部位5の事物の形状表示として昆虫を採用した。昆虫を収納する虫篭として、例えば透明な虫篭6を表示し、虫篭6内には、形状が認識し易い形状の昆虫、例えば、実施例では、図の左側から「だんごむし」7、「すずめばち」8、「かぶとむし」9、「かたつむり」10の形状を表示し、これ等の昆虫は、詳細な形状、模様等の特徴をそのまま表示したのでは、小児が直ちに認識し、判別してしまうので、特徴部分がある程度理解し得て、小児向きの「問題」として好ましいように、外形の形状を模して、中を塗り潰して表示した。
【0018】
「だんごむし」7の近傍には、これを予測可能とする解説、例えば「さわるとまるくなるよ。」との表示7a及び識別マーク7bを表示し、識別マークは実施例では形状とし、例えば特定の色彩に塗り潰した「丸」とする。
同様に「すずめばち」8の近傍には「しましまもようのこわいはちだよ。」との表示8a及び、例えば塗り潰した「矩形」の識別マーク8bを表示する。
同様に「かぶとむし」9の近傍には、これを予測可能とする解説、例えば「ちからもちでつのがはえているよ。」との表示9a及び、例えば塗り潰した「ハート」の識別マーク9bを表示する。
同様に「かたつみむり」10の近傍には、これを予測可能とする解説、例えば「いつもおうちをせおっているよ。」との表示10a及び、例えば塗り潰した「菱形」の識別マーク10bを表示する。
【0019】
以上の事物の形状表示部位5の側方、例えば右側には、表示部位に即した問題提示表示部位11を表示する。
例えば、縦書きに「はこのなかには、なにがいるのかな。」なる小児への問題提示部11aを表示し、この横に手順表示部11bとして「丸、矩形、ハート、菱形」の上記した識別マーク7b,8b,9b,10bと同じマークを縦書きし、更に「せいかいは ぴったりかシートをあわせるとわかるよ。」なる表示を行った。
【0020】
当該頁2の前記した事物の形状表示部位5の下方に、文字表示部位12を設ける。
文字表示部位12を図3で拡大して示した。
文字表示部位12は、実施例では正方形の縁取りした内外の枠13a,13bからなる枠13、内枠13b内に一見してランダムに縦横に配置した「ひらがな」文字14…、この間に設けられた星形マーク15…とで構成する。
内外の枠13a,13b間の四隅の一つ、例えば右上の隅部には、例えば、「矢印」の合せマーク16を表示する。
枠13の右横の外部には、解説表示17を表示し、例えば「ここに(丸の形状)、(矩形の形状)、(ハートの形状)、(菱形の形状)をあわせてみよう!」
なる表示を縦書きに表示する。
【0021】
又上記文字表示部位12の側方の部位には、図2で示すように用法表示部位18を設ける。
用法表示部位18には、後述する正解カードを文字表示部位12に重ね合わせて解答を得る用法を表示し、絵による用法表示部18aと、文字による用法表示部18bとを備え、文字による用法表示部18bには、例えば「シートとほんの矢印をあわせ、丸→矩形→ハート→菱形のじゅんにひだりにまわすと、こたえがわかるよ。」の表示を行った。
【0022】
図4は、正解カード20の拡大図で、図3で示した文字表示部位12の枠13の外枠13aと外形寸法が一致する正方形のシート状をなす。
正解カード20の前記文字表示部位12の内枠13bの相当部分には、枠線21を設け、この内部に縦横に桝目22…を設け、桝目22…内には、例えば破線の「○」表示23…と、実線で示した所定数の○状の複数の孔24…を設け、実施例では、複数の孔24…は5個とした。これは、解答である前記した事物表示である昆虫7,8,9,10の「ひらがな」の文字数と同じとした。
【0023】
シート20の枠線21の外側の四隅には、前記した各識別マーク25、即ち、塗り潰した「丸」、「矩形」、「ハート」、「菱形」の識別マーク25a,25b,25c,25dを表示する。
内枠21の横で、上記した「丸」の識別マーク25aの左横近接部分には、マーク合せ指示表示26、例えば「丸」の識別マーク25aを指して「ここをあわせると」の指示表示を表示し、又「丸」の直下には、縦書きで「のこたえがでるよ!」なる指示表示27を表示する。
【0024】
正解カード20は、実施例では、図4の状態から左廻りに回転させるものとし、上記マーク25aの下方の「矩形」の識別マーク25bの上には、上記と同様に「矩形」の識別マーク25bを指して、向きを合せた状態で、「ここをあわせると」の指示表示26を表示し、又「矩形」の識別マーク25bの向きの直下(下流側)には、向きを合せた状態で、縦書きで「のこたえがでるよ!」なる指示表示27を表示する。
同様に、上記マーク25aと対角線にある「ハート」の識別マーク25cには、これの上流側に上記と同様に「ハート」の識別マーク25cを指して、向きを合せた状態で、「ここをあわせると」の指示表示26を表示し、又「ハート」の識別マーク25cの向きの直下(下流側)には、向きを合せた状態で、縦書きで「のこたえがでるよ!」なる指示表示27を表示する。
同様に、前記「矩形」の識別マーク25bと対角線にある「菱形」識別マーク25dには、これの上流側に上記と同様に「菱形」の識別マーク25dを指して、向きを合せた状態で、「ここをあわせると」の指示表示26を表示し、又「菱形」の識別マーク25dの向きの直下(下流側)には、向きを合せた状態で、縦書きで「のこたえがでるよ!」なる指示表示27を表示する。
【0025】
次に、上記した文字表示部位12と正解カードを用いた正解を得る作用を説明する。
図5の(a)〜(d)は、正解カード20を文字表示部位12に重ね合せ、「丸」、「矩形」、「ハート」、「菱形」のマーク25a,25b,25c,25dを選択して正解を得る状態を示す説明図である。
(a)は図2、図3に示した文字表示部位12の前記特定の隅部に設けた合せマーク16に「丸」の識別マーク25aを、「ここをあわせると」の指示表示26に従って合せる。
これにより、5個の孔24…には、右から「だ」、「ん」、「ご」、「む」、「し」の文字のみが表れ、「だんごむし」と読み取れることとなる。
「丸」の識別マーク25aに対応する事物は、図2に示したように、事物の形状表示部位5においては「だんごむし」7の形状表示、及び「さわるとまるくなるよ。」との表示7a、並びに「丸」の識別マーク7bと一致し、これにより、この形状表示、解説と形状との解答の適否を理解することができる。
【0026】
(b)は、正解カード20を(a)の状態から左廻りに90°回転させ、「矩形」の識別マーク25bを下方の文字表示部位12の合せマーク16に合せた状態を示す。
これにより5個の孔24…には、右から「す」、「ず」、「め」、「ば」、「ち」の文字のみが表れ、「すずめばち」と読み取れることとなる。
「矩形」の識別マーク25bに対応する事物は、図2に示したように、事物の形状表示部位5においては「すずめばち」8の形状表示、及び「しももようのこわいはちだよ。」との表示8a、並びに「矩形」の識別マーク8bと一致し、これにより、この形状表示、解説と形状との解答の適否を理解することができる。
【0027】
(c)は、正解カード20を(b)の状態から左廻りに90°回転させ、「ハート」の識別マーク25cを下方の文字表示部位12の合せマーク16に合せた状態を示す。
これにより5個の孔24…には、右から「か」、「ぶ」、「と」、「む」、「し」の文字のみが表れ、「かぶとむし」と読み取れることとなる。
「ハート」の識別マーク25cに対応する事物は、図2に示したように、事物の形状表示部位5においては「かぶとむし」9の形状表示、及び「ちからもちでつのがはえているよ。」との表示9a、並びに「ハート」の識別マーク9bと一致し、これにより、この形状表示、解説と形状との解答の適否を理解することができる。
【0028】
(d)は、正解カード20を(c)の状態から左廻りに90°回転させ、「菱形」の識別マーク25dを下方の文字表示部位12の合せマーク16に合せた状態を示す。
これにより5個の孔24…には、右から「か」、「た」、「つ」、「む」、「り」の文字のみが表れ、「かたつむり」と読み取れることとなる。
「菱形」の識別マーク25dに対応する事物は、図2に示したように、事物の形状表示部位5においては「かたつむり」10の形状表示、及び「いつもおうちをせおっているよ。」との表示10a、並びに「菱形」の識別マーク10bと一致し、これにより、この形状表示、解説と形状との解答の適否を理解することができる。
【0029】
図6は、正解カードの他の実施の形態を示す平面図である。
正解カード120は、四隅に前記と同様に識別マーク25、即ち「丸」、「矩形」、「ハート」、「菱形」の識別マーク25a〜25dを表示して備え、内枠21の桝目22…内の前記した丸孔を含む丸を全て破線で表示し、5個の孔を設ける部分の破線孔124…に穿孔する旨の識別表示124a…、例えば実線の小さな丸孔を表示しておく。
正解カードを使用する小児に、識別表示124a…を認識させ、破線孔124…の破線に従って、この部分を穿孔作業するようにした。
【0030】
図7は、図2に示した当該頁2の他の実施の形態を示す図である。
個の実施の形態においても、図2と基本的は同様の構成なので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
前記した「丸」、「矩形」、「ハート」、「菱形」の識別マークに代えて、数字107b,108b,109b,110bとし、当該頁2における「丸」、「矩形」、「ハート」、「菱形」の識別マークの部分を、全て数字表示117、或いは118bとしたものである。
【0031】
図8は、上記した他の実施の形態の文字表示部位12の拡大図で、枠13の外枠13aの欄外に表示した解説表示17の識別マーク部分117を、■,■,■,■の数字とし、矢印の合せマーク16に対して「ここに■をあわせてみよう!」なる表示に代えたものである。
【0032】
図9は、他の実施の形態に用いる正解カード20の図4と同様の拡大図である。
正解カード20は、四隅の識別マーク25…の部分が、■,■,■,■のように数字とし、その他の構成は前記した実施の形態と同一なので、同一部分には同一符号を付し、説明は省略した。
以上においては、数字を図8に示した文字表示部位12の合せマーク16に合せることで、図5で説明したように丸孔24…から識別マークと一致する昆虫の名前を一致し、これを読み取ることができることは、前記した実施の形態と同様である。
【0033】
以上、本考案の第1の実施の形態を説明したが、事物としては昆虫以外の小児が親しみ易い動物や植物等としてもよく、任意である。又動物や植物の事物の文字数が一致しない場合には、前記した「星印」の部分を用いて欠字としても良い。又文字表示部位の枠は4角形に限られず、5角形、6角形、8角形のような多角形でも良く、この場合、正解カードの形状は文字表示部位の枠と一致させ、これによれば、隅部が5個、6個、8個のように実施の形態に比較し増やすことができ、形状表示部位に表示する事物の数もこれに応じて増やすことができる。又識別マークは、実施の形態に限られず、例えば「三角形」、「星形」等任意である。
【0034】
図10以降は、本考案の第2の実施の形態を示す図である。
図10は、本考案の第2の実施の形態を示す本の図で、見開き状態を示し、(a)は本31の左右の頁32a(第2の頁)、32b(第2の頁)を示す。
左右の頁32a,32bには、後述するように前記と類似の事物表示と文字表示を記載し、左側の頁32b(第2の頁)には、中間部から縦向きに折線32cを設ける。
【0035】
(b)は、(a)の左頁32bの裏面図である。
左側の頁32b(第2の頁)の裏面の第3の頁32dには、折線32dから折り、前記した第1の頁32aの事物表示と重ね合せて正解を得る事物表示を記載する。
【0036】
図11は、図10における右頁32aの拡大詳細図である。
当該頁32aの表示33を詳細に説明すると、表題34は、例えば「ピタリカランド」と表示し、この下に「まほうどうぶつえん」の表示、並びに下側の左側に絵と文字を組合せた使い方の表示34a、右側に問題提起等の表示34bを表示した。
当該頁32aの右下半には、事物表示部位35を設けて事物36を表示する。
事物36は実施例では、事物そのものを表示しない。
【0037】
事物36としては、この問題が「てながざる」とすれば、「てながざる」の絵を右半部36aとし、左半部36bをこれとは無関係な動物の部分、例えば犀の角、象の鼻、鼻の先端部が豚の鼻等を合成し、問題を分りにくくし、小児の判断に際し、考えさせるようにする。
このように、一目では正解が導き得ないようにする。
【0038】
当該頁32aの左下半には、文字表示部位37を設け、文字38…を表示する。文字表示部位37は、矩形(正方形)の枠39で囲まれており、内枠39b内には文字38…を表示し、文字38…の配列は、縦書き右読みにヒントとなる配列、例えば「いつだってなんとなくきがすきわざわざのぶるんだ」のような問題のヒントとなるような文字配列とする。
文字配列は、これを後述する正解カードとの関係で、特定の文字が正解となるように配列するので、一部の文字間には、文字のない白抜き部分を設けた。
外枠39aと内枠39bとの間の実施例では右上コーナー部に矢印及びヒントの表示40を表示した。
【0039】
図12は、図11の頁の下半部の拡大図と正解カードを示す拡大図である。
正解カード41は、前記文字表示部位37の枠39と同形状で、上から重ね合せた際に、一致する形状とし、四隅に前記した第1の実施の形態と同様に「ハート」、「菱形」、「○」、「矩形」等のマーク42…を表示し、且つ前記と同様に桝目43…の所定の部分に複数の丸孔44…を穿設する。
【0040】
図13は、正解カード41を文字表示部位37上に重ね合せ、正誤判断を示す説明図で、(a)は正解の場合を示す図、(b)は誤解答の場合を示す。
正解カード41のマーク42…の何れか、例えば「ハート」を文字表示部位37のコーナー部の表示40の矢印に合せる。
正解カード41のマスキングされていない孔44…から文字38…を読み取り、読み順に従って、右上から左に順次読み取ると、「てながざる」の文字が読み取れ、ヒントと合せて正解の旨が理解できる。
【0041】
一方、正解カード41のハート以外のマークを文字表示部位37のコーナー部の表示40の矢印に合せると、例えば(b)に示したように孔44…からは、例えば「いなきわぼ」のように意味不明な文字列が読み取れることとなり、誤解答であることが理解できる。
他のマークを、文字表示部位の矢印に合せた場合も同様であり、意味不明な文字列が孔44…から表れ、これを読み取ることで、誤解答であることが理解できる。
【0042】
図14は、本31の第2の頁32bの裏面の第3の頁32dを詳細に示した拡大図である。
当該頁32dには、前記した折線32cを挟んで、右側の部分に正解となる事物の左半部の絵の表示45を記載する。実施例では「てながざる」が正解なので、「てながざる」の左半部を表示した。
尚、折線の外側には、上記表示45の右側にも他の事物の左半部表示145,245を設けた。
【0043】
図15は、左頁32bを折線32cから折り曲げ、右頁32a上に矢印示すように重ね合せた状態を示す図で、折線32cで折り曲げ、右ぱー児32a上に課させることで、図16に示すように右頁32aの合成された事物の他の部分が隠され、上記した事物36の右半部36aと合せることで、「てながざる」の絵が表れ、上記した文字表示部37に正解カード41を重ねた結果得られた解答が正解であることが分る。
これで理解できるように、折線32cを境にして頁32bと32dの事物表示36とを合せることで、正しい「てながざる」の絵が表れ、ヒント、正解カードで識別した解答が正解であること、又「てながざる」の正しい形態を理解し、認識することができる。
【0044】
図17は、上記した本31の左頁32bの詳細図である。
当該頁32aの右上には、事物表示部位を設け、例えば事物136として「はりもぐら」の右半部136aと判断を迷わす他の動物の一部を合成した絵を表示し、左上の文字表示部位137には、事物のヒントとなる文字138…、例えば事物のヒントとなる「とてもはりきりいつもつちにもぐるぼくらだよ」なる文字配列を表示する。
【0045】
又当該頁32bの下半部の右には、事物表示部位を設け、例えば事物236として「あらいぐま」の右半部236aと判断を迷わす他の動物の一部を合成した絵を表示し、左上の文字表示部位237には、事物のヒントとなる文字238…、例えば事物のヒントとなる「いつもあらあらかわいいそのしぐさみせますよ」
なる文字配列を表示する。
【0046】
図18(a)は、文字表示部位に正解カード141を重ね合わせ、且つ正解の場合を示し、孔144…からは、正解である「はりもぐら」なる文字配列が読み取れ、正解であることが分り、(b)は、左頁32bを折線32cから折り、裏面の第3の頁を事物表示部位136と合せる状態を示す図である。
図19は、折線32cから折って裏面の第3の頁32dの絵表示145を前記頁32bの事物136と合せた状態の図である。
これで理解できるように、折線32cを境にして頁32bと32dの事物表示136と145とを合せることで、正しい「はりもぐら」の絵が表れ、ヒント、正解カードで識別した解答が正解であること、又「はりもぐら」の正しい形態を理解し、認識することができる。
【0047】
図20は、文字表示部位に正解カード241を重ね合わせ、且つ正解の場合を示し、孔244…からは、正解である「あらいぐま」なる文字配列が読み取れ、正解であることが分り、(b)は、左頁32bを折線32cから折り、裏面の第3の頁を事物表示部位236と合せる状態を示す図である。
図19は、折線32cから折って裏面の第3の頁32dの絵表示245を前記頁32bの事物236と合せた状態の図である。
これで理解できるように、折線32cを境にして頁32bと32dの事物表示236と245とを合せることで、正しい「あらいぐま」の絵が表れ、ヒント、正解カードで識別した解答が正解であること、又「あらいぐま」の正しい形態を理解し、認識することができる。
【0048】
以上、第2の実施の形態を説明したが、事物は前記第1の実施の形態と同様に任意であり、又折線を折って半部を合せ、正解を確認する構成は必ずしも必要ない。
又事物表示部位に、事物の正しい半部と誤った半部とを合成したが、例えばM事物の外郭線を表し、これにより事物の認識と判断とを、文字表示部位、正解カードで得るようにしても良い。
【0049】
【考案の効果】
本考案は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、小児が興味を引く事物の外形を表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接して表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部にマークを表示した多角形の正解カードとからなり、 前記正解カードを前記文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードのマークと該文字表示部位の合せマークとを一致させ、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにした。
【0050】
請求項1では、本の頁に表示された形状表示部の形状で示される事物を、小児が認識し、判別し、一方、当該頁に表示された多角形の枠で囲まれたランダムな文字表示を有する文字表示部位に、複数の孔を有する多角形の正解カードを重ね合せ、正解カードのマークを選択し、文字表示部位の合せマークと一致させることで、正解カードの孔から認識し得る文字を読み取ることで、小児が認識した事物の正誤を判別することができ、小児が興味をもって事物の学習と、文字の学習を行うことができる。
【0051】
請求項2は、小児が興味を引く複数の事物の外形を表示し、各事物に識別マークを表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接して表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部に前記事物の識別マークと同じマークを表示した多角形の正解カードとからなり、前記正解カードを前記文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードのマークと文字表示部位の合せマークとを一致させることで、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにした。
【0052】
請求項2では、本の頁に表示された形状表示部の形状で示される複数の事物は識別マークを備え、この事物を、小児が認識し、判別し、一方、当該頁に表示された多角形の枠で囲まれたランダムな文字表示を有する文字表示部位に、複数の孔を有する多角形の正解カードを重ね、正解カード隅部の複数の識別マークの夫々を、文字表示部位の合せマークと順次一致させ、正解カードの孔から認識し得る文字を読み取ることで、小児が認識した事物が、正解であるか、否かを判別することができ、小児が興味をもって事物の学習と、文字の学習を行うことができる。
【0053】
従って、本の頁に表示された形状表示部の形状で示される事物、例えば昆虫等を、小児が認識し、判別し、一方、当該頁に表示された多角形の枠で囲まれたランダムな文字表示を有する文字表示部位に、複数の孔を有する多角形の正解カードを重ね、正解カードの識別マークを、文字表示部位の合せマークと一致させることで、正解カードの孔から認識し得る文字を読み取ることで、小児が認識した昆虫等の事物が、正解であるか、否かを判別することができる。
小児においては、興味をもって昆虫等の事物の学習と、これに対応する文字の学習を行うことができ、親しみ易く動植物、これの名称、文字の学習を行うことができる。
【0054】
請求項3は、請求項2において、前記複数の事物は4個であり、前記文字表示部の枠、及び正解カードは正方形であり、該文字表示部の正方形の枠の一つに合せマークを表示したことを特徴とする。
【0055】
請求項3では、請求項2の効果に加えるに、4個の昆虫等の事物に対応し、文字表示部位の枠が正方形であり、正解カードが正方形なので、小児においても、容易に、正確に文字表示部位の合せマークと、正解カードの4個の識別マークとを適合させ、適合した識別マークの昆虫等の名称を、複数の孔を介して読み取りことができ、文字による正解を容易に、正確に、小児に興味を持続させて導き出すことができる。
【0056】
請求項4は、請求項2又は請求項3において、前記事物の識別マーク、及び前記正解カードの識別マークは、丸、四角、ハート、菱形のような小児が識別し易いマークとしたことを特徴とする。
【0057】
請求項4では、請求項2、又は請求項3の効果に加えるに、事物の識別マーク、正解カードの識別マークが、丸、四角、ハート、菱形のように、小児に認識し易く、識別し易いマークなので、事物の識別マークと正解カードの識別マークとを容易に、正確に適合させ、容易に、正確に解答を小児でも導き出すことができる。又マーク形状の学習にも資する。
【0058】
請求項5は、請求項2又は請求項3において、前記事物の識別マーク、及び前記正解カードの識別マークは、1,2,3,4のような数字としたことを特徴とする。
【0059】
請求項5では、請求項2、又は請求項3の効果に加えるに、事物の識別マーク、正解カードの識別マークが、1,2,3,4のような数字なので、事物の認識と正解の導き出しを、数字を学習しながら行うことができる。
又多角形として4角形以外の6角形、8角形のように事物、及び識別マークが増えても、数字なので対応が容易に可能である。
【0060】
請求項6は、小児が興味を引く事物の外形を表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接した表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部にマークを表示した多角形の正解カードとからなり、前記文字表示部の文字配列は、前記事物のヒントを含む配列であり、前記正解カードを前記事物のヒントを含む文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードの各隅部のマークと該文字表示部位の合せマークとを選択的に一致させ、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにした。
【0061】
請求項6では、本の頁に表示された形状表示部の形状で示される事物を、小児が認識し、判別し、一方、当該頁に表示された多角形の枠で囲まれたランダムな文字表示を有する文字表示部位に、複数の孔を有する多角形の正解カードを重ね合せ、正解カードのマークを選択し、文字表示部位の合せマークと一致させることで、正解カードの孔から認識し得る文字を読み取ることで、小児が認識した事物の正誤を判別することができ、小児が興味をもって事物の学習と、文字の学習を行うことができる。
【0062】
特に請求項6では、文字表示部位の文字配列が、事物表示部位の解答のヒントを含むので、これを読み取って考え、判断し、これと文字表示部位への正解カードの重ね合せ、正解カードの位置の選択することで、解答の正誤を判断することができる。
従って、小児の興味を持続させて事物の学習、文字学習、事物を通して類推することの学習、判別、認識の学習を行い事ができる。
【0063】
請求項7は、請求項6において、前記事物の外形の表示は、複数の事物を合成した表示であり、前記文字表示部位の文字配列の読み取りで、合成した複数の事物から正解のヒントを得るようにした。
【0064】
請求項7では、事物の外形の表示が、複数の事物の合成なので判別し難く、ヒントを読み取ることで解答が導き出しにくく、正解カードの重ね合せ時に、正誤の判断が予測を含むことになり、小児が興味を持続して文字学習、事物の学習を行なうことができる。
【0065】
請求項8は、請求項7において、前記事物表示部位、前記文字表示部位は見開きの本の片側の第1の頁に表示し、該見開きの本の他側の第2の頁の裏面には、該第2の頁を折り、該第1の頁の合成された事物と重ね合せることで、事物の正解となる表示を記載した。
【0066】
請求項8では、第2の頁を折ってこれの裏面に表示された事物の半部と、第1の頁の合成された事物の半部に表示された隠された正解の事物表示とを重ね合せることで、解答と正解とを比較することができるので、小児が興味を持続して文字学習、事物の学習を行なうことができる。
そして、折線を境にして表側の頁と裏側の事物表示を合せることで、正しい絵が表れ、ヒント、正解カードで識別した解答が正解であること、事物の正しい形態を理解し、認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る小児用の本を開いた状態の図
【図2】図1の表示を有する当該頁の拡大図
【図3】図2の文字表示部位の拡大図
【図4】正解カードの拡大平面図
【図5】(a)〜(d)は、正解カードを文字表示部位に重ね合せ、「丸」、「矩形」、「ハート」、「菱形」の識別マークを選択して正解を得る状態を示す説明図
【図6】正解カードの他の実施の形態を示す平面図
【図7】図2に示した当該頁の他の実施の形態を示す図
【図8】他の実施の形態の文字表示部位の拡大図
【図9】他の実施の形態に用いる正解カードの図4と同様の拡大図
【図10】本考案の第2の実施の形態を示す本の図で、本の見開き状態を示し、(a)は見開いた本の左右の頁を示し、(b)は(a)の左頁の裏面図
【図11】図10における右頁の拡大詳細図
【図12】図11の頁の下半部の拡大図と正解カードを示す拡大図
【図13】正解カードを文字表示部位上に重ね合せ、正誤判断を示す説明図で、(a)は正解の場合を示す図、(b)は誤解答の場合を示す図
【図14】本の第2の頁の裏面の第3のを詳細に示した拡大図
【図15】左頁を折線から折り曲げ、右頁上に矢印示すように重ね合せた状態を示す図
【図16】重ね合せて正解となった事物表示の図
【図17】本の左頁の詳細図
【図18】他の実施例を示し、(a)は、文字表示部位に正解カード重ね合わせ、且つ正解の場合を示す図、(b)は、左頁を折線から折り、裏面の第3の頁を事物表示部位と合せる状態を示す図
【図19】重ね合せて正解となった事物表示の図
【図20】他の実施例を示し、(a)は、文字表示部位に正解カード重ね合わせ、且つ正解の場合を示す図、(b)は、折線から折り、裏面の第3の頁を事物表示部位と重ね合せ、正解となった事物表示の図
【符号の説明】
1,31…本、 2,312a,32b…本考案に係る部分を表示した頁、5,35…形状表示部位、7,8,9,10,36,136,236…事物、7b,8b,9b,10b…識別マーク、 12,37,137,237…文字表示部位、 13,39…枠、 14,38,138,238…文字、 16…合せマーク、 20,41,141,241…正解カード、 24,44,144,244…孔、 25,25a,25b,25c,25d,125a,125b,125c,125d…識別マーク。

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 小児が興味を引く事物の外形を表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接して表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部にマークを表示した多角形の正解カードとからなり、前記正解カードを前記文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードのマークと該文字表示部位の合せマークとを一致させ、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにした、ことを特徴とする小児用マスキング式正解カード。
【請求項2】 小児が興味を引く複数の事物の外形を表示し、各事物に識別マークを表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接して表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部に前記事物の識別マークと同じマークを表示した多角形の正解カードとからなり、前記正解カードを前記文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードのマークと文字表示部位の合せマークとを一致させることで、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにした、ことを特徴とする小児用マスキング式正解カード。
【請求項3】 前記複数の事物は4個であり、前記文字表示部の枠、及び正解カードは正方形であり、該文字表示部の正方形の枠の一つに合せマークを表示したことを特徴とする請求項2に記載の小児用マスキング式正解カード。
【請求項4】 前記事物の識別マーク、及び前記正解カードの識別マークは、丸、四角、ハート、菱形のような小児が識別し易いマークとしたことを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の小児用マスキング式正解カード。
【請求項5】 前記事物の識別マーク、及び前記正解カードの識別マークは、1,2,3,4のような数字としたことを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の小児用マスキング式正解カード。
【請求項6】 小児が興味を引く事物の外形を表示した形状表示部位と、該形状表示部位に近接した表示され、多角形の枠内に縦横に文字を記載し、合せマークを1ヵ所に表示した文字表示部位と、前記文字表示部位に重ね合せ、所定の部分に複数の孔を設け、各隅部にマークを表示した多角形の正解カードとからなり、前記文字表示部の文字配列は、前記事物のヒントを含む配列であり、前記正解カードを前記事物のヒントを含む文字表示部位に重ね合わせ、前記正解カードの各隅部のマークと該文字表示部位の合せマークとを選択的に一致させ、該カードの複数の孔から表れる文字を読み取ることで、前記形状表示部位の対象とする事物の名前の正誤を確認することができるようにした、ことを特徴とする小児用マスキング式正解カード。
【請求項7】 前記事物の外形の表示は、複数の事物を合成した表示であり、前記文字表示部位の文字配列の読み取りで、合成した複数の事物から正解のヒントを得るようにしたことを特徴とする請求項6に記載の小児用マスキングカード。
【請求項8】 前記事物表示部位、前記文字表示部位は見開きの本の片側の第1の頁に表示し、該見開きの本の他側の第2の頁の裏面には、該第2の頁を折り、該第1の頁の合成された事物と重ね合せることで、事物の正解となる表示を記載したことを特徴とする請求項7に記載の小児用マスキングカード。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図15】
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【図11】
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【図12】
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【図16】
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【図19】
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【図13】
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【図14】
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【図17】
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【図18】
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【図20】
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【登録番号】実用新案登録第3064429号(U3064429)
【登録日】平成11年9月16日(1999.9.16)
【発行日】平成12年1月21日(2000.1.21)
【考案の名称】小児用マスキング式正解カ―ド
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平11−3807
【出願日】平成11年5月31日(1999.5.31)
【出願人】(000000930)株式会社学習研究社 (8)