保管システム
【課題】保管中の電源車を有効に利用する。
【解決手段】保管時の電源車20に、発電用の燃料を供給する供給手段10と、保管時の電源車20で発電された電力を受電する受電手段11とを備える。
【解決手段】保管時の電源車20に、発電用の燃料を供給する供給手段10と、保管時の電源車20で発電された電力を受電する受電手段11とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発電装置を備える電源車を保管する保管システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車や鉄道車両にガスタービンやディーゼル等の発電装置を設置し、電源車として利用することが知られている。また、電源車のリース事業も広く行なわれている。このような電源車は、電力の供給が必要な場所に移動し、移動先で発電装置によって発電した電力を供給するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
電源車は、電力供給先に移動していない場合には車庫等の保管設備で保管されている。保管設備では、保管のための経費も必要であるが、リース事業等で保有する電源車の数が多くなる場合には、保管する電源車の台数の増加に伴い、保管経費も多く必要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3056719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、電源車の保管設備では、電源車が有効利用されておらず、保管経費のみが必要になる問題があった。
【0006】
上記課題に鑑み、本発明は、保管する電源車を有効利用する電源車の保管システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、発電装置を有し電力の供給が必要な場所へ移動可能な電源車を保管する電源車の保管システムであって、保管時の電源車に、発電用の燃料を供給する燃料供給手段と、保管時の電源車で発電された電力を受電する受電手段とを備える。
【0008】
また、請求項2の発明は、前記受電手段が受電した電力を売電する売電手段をさらに備える。
【0009】
また、請求項3の発明は、前記受電手段は、非接触で受電可能である。
【0010】
また、請求項4の発明は、前記供給手段は、連続的に電源車に燃料を供給可能である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、保管する電源車を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係る保管システムの構成を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照して、本発明の実施形態に係る保管システムについて説明する。本発明に係る保管システムは、電力供給先に移動していない場合に電源車を保管する車庫設備であるが、以下における説明では、保管システムが自動車に発電装置が設置される電源車を駐車する駐車設備であるものとして説明する。
【0014】
図1に示すように、保管システム1は、保管時の電源車20が有する発電装置21に発電用の燃料を供給する供給手段10と、保管時の電源車20が有する発電装置21が発電した電力を受電する受電手段11とを備えている。また、保管システム1では、受電手段11に接続され、受電手段11が受電した電力を売電する売電手段12を備えている。
【0015】
供給手段10が供給する燃料は、保管する電源車20が有する発電装置21の種類によって異なるが、例えば、電源車20が有する発電装置21がガスタービンの場合には天然ガスを燃料として供給し、発電装置21がディーゼルの場合には軽油を燃料として供給する。
【0016】
この供給手段10は、電源車20が有する発電装置21に連続して燃料を供給可能であることが好ましい。すなわち、非連続で燃料を供給する場合には、発電装置21内に燃料がなくなった時点で一端発電が終了し、発電装置21に新たに燃料を追加しなければ発電を再開することができない。そのため、発電と燃料の供給が交互に行なわれる事になり、発電効率が悪い。したがって、供給手段10が発電装置21に燃料の供給を連続して続けることができれば、燃料追加のために発電を停止することなく、効率良く発電することができる。
【0017】
受電手段11は、電源車20からの電力の受電に利用されている一般的な手段であるが、静電気の発生を防止できることが好ましい。したがって、接触式の受電手段11でもよいが、静電気の発生を防止のためには非接触式の受電手段11であることが好ましい。
【0018】
上述したように、実施形態に係る保管システム1では、保管中の電源車20の発電装置21を利用して発電することができる。これによって、保管中の電源車20を有効に利用することが可能となる。また、保管システム1で売電手段12を備えて発電した電力を売電することができれば、電源車20をさらに有効に利用することが可能となる。
【0019】
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。
【符号の説明】
【0020】
1…保管システム
10…供給手段
11…受電手段
12…売電手段
20…電源車
21…発電装置
【技術分野】
【0001】
本発明は発電装置を備える電源車を保管する保管システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車や鉄道車両にガスタービンやディーゼル等の発電装置を設置し、電源車として利用することが知られている。また、電源車のリース事業も広く行なわれている。このような電源車は、電力の供給が必要な場所に移動し、移動先で発電装置によって発電した電力を供給するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
電源車は、電力供給先に移動していない場合には車庫等の保管設備で保管されている。保管設備では、保管のための経費も必要であるが、リース事業等で保有する電源車の数が多くなる場合には、保管する電源車の台数の増加に伴い、保管経費も多く必要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3056719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、電源車の保管設備では、電源車が有効利用されておらず、保管経費のみが必要になる問題があった。
【0006】
上記課題に鑑み、本発明は、保管する電源車を有効利用する電源車の保管システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、発電装置を有し電力の供給が必要な場所へ移動可能な電源車を保管する電源車の保管システムであって、保管時の電源車に、発電用の燃料を供給する燃料供給手段と、保管時の電源車で発電された電力を受電する受電手段とを備える。
【0008】
また、請求項2の発明は、前記受電手段が受電した電力を売電する売電手段をさらに備える。
【0009】
また、請求項3の発明は、前記受電手段は、非接触で受電可能である。
【0010】
また、請求項4の発明は、前記供給手段は、連続的に電源車に燃料を供給可能である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、保管する電源車を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係る保管システムの構成を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照して、本発明の実施形態に係る保管システムについて説明する。本発明に係る保管システムは、電力供給先に移動していない場合に電源車を保管する車庫設備であるが、以下における説明では、保管システムが自動車に発電装置が設置される電源車を駐車する駐車設備であるものとして説明する。
【0014】
図1に示すように、保管システム1は、保管時の電源車20が有する発電装置21に発電用の燃料を供給する供給手段10と、保管時の電源車20が有する発電装置21が発電した電力を受電する受電手段11とを備えている。また、保管システム1では、受電手段11に接続され、受電手段11が受電した電力を売電する売電手段12を備えている。
【0015】
供給手段10が供給する燃料は、保管する電源車20が有する発電装置21の種類によって異なるが、例えば、電源車20が有する発電装置21がガスタービンの場合には天然ガスを燃料として供給し、発電装置21がディーゼルの場合には軽油を燃料として供給する。
【0016】
この供給手段10は、電源車20が有する発電装置21に連続して燃料を供給可能であることが好ましい。すなわち、非連続で燃料を供給する場合には、発電装置21内に燃料がなくなった時点で一端発電が終了し、発電装置21に新たに燃料を追加しなければ発電を再開することができない。そのため、発電と燃料の供給が交互に行なわれる事になり、発電効率が悪い。したがって、供給手段10が発電装置21に燃料の供給を連続して続けることができれば、燃料追加のために発電を停止することなく、効率良く発電することができる。
【0017】
受電手段11は、電源車20からの電力の受電に利用されている一般的な手段であるが、静電気の発生を防止できることが好ましい。したがって、接触式の受電手段11でもよいが、静電気の発生を防止のためには非接触式の受電手段11であることが好ましい。
【0018】
上述したように、実施形態に係る保管システム1では、保管中の電源車20の発電装置21を利用して発電することができる。これによって、保管中の電源車20を有効に利用することが可能となる。また、保管システム1で売電手段12を備えて発電した電力を売電することができれば、電源車20をさらに有効に利用することが可能となる。
【0019】
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。
【符号の説明】
【0020】
1…保管システム
10…供給手段
11…受電手段
12…売電手段
20…電源車
21…発電装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電装置を有し電力の供給が必要な場所へ移動可能な電源車を保管する電源車の保管システムであって、
保管時の電源車に、発電用の燃料を供給する供給手段と、
保管時の電源車で発電された電力を受電する受電手段と、
を備えることを特徴とする保管システム。
【請求項2】
前記受電手段が受電した電力を売電する売電手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の保管システム。
【請求項3】
前記受電手段は、非接触で受電可能である
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか記載の保管システム。
【請求項4】
前記供給手段は、連続的に電源車に燃料を供給可能である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の保管システム。
【請求項1】
発電装置を有し電力の供給が必要な場所へ移動可能な電源車を保管する電源車の保管システムであって、
保管時の電源車に、発電用の燃料を供給する供給手段と、
保管時の電源車で発電された電力を受電する受電手段と、
を備えることを特徴とする保管システム。
【請求項2】
前記受電手段が受電した電力を売電する売電手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の保管システム。
【請求項3】
前記受電手段は、非接触で受電可能である
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか記載の保管システム。
【請求項4】
前記供給手段は、連続的に電源車に燃料を供給可能である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の保管システム。
【図1】
【公開番号】特開2013−114302(P2013−114302A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257286(P2011−257286)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]